Cememer's blog

Cememerの備忘録の置き場

iOS(iTunes)で作成したバックアップを古いのバージョンで利用できるようにする方法

iOSのバックアップは通常、バックアップした時のバージョンよりも古いバージョンでは、利用することができません(下位互換がありません)。

これは、iOSをダウングレードした時などに、大変不便です。

ですが、バックアップしたバージョンを簡単に偽装すれば、利用出来るようになります!

注意事項

すべて自己責任でお願いします。

やや無理やりやっているので、バージョンが離れすぎていると、問題が発生する場合があります。

まあ、バックアップを取ってるのでダメだったら元のバージョンか、それよりも上のバージョンに復元すればいい話ですけどね...

やり方

まず、PCに端末を接続します。

次に、 iOSのバックアップがあるフォルダーをFinder・エクスプローラーで開きます。

macOS

Finderを開いた状態でcommand⌘+shift⇧+Gを同時に押して、下のパスを入力します。

~/Library/Application Support/MobileSync/Backup/

Windows

WindowsキーとRキーを同時に押し、下のパスを入力します。

apple.com経由でインストールした場合

%AppData%\Apple Computer\MobileSync\Backup

Microsoft Store経由でインストールした場合

%USERPROFILE%\Apple Computer\MobileSync\Backup

次に、復元したいバックアップのファイルを開きます。

バックアップは、フォルダーが作られた日付を見れば特定できると思います。(よく分からない場合、Apple公式のページを見てください) support.apple.com

開いたら、大量のフォルダーがあると思いますが、その中から、Info.plistを、適当なテキストエディタ(メモ帳などでも可)で開いてください。

そして、<key>Product Version</key>と書かれた行を探してください。Info.plistはかなりの行がありますので、検索機能を使いましょう。

見つけたら、その下の<string></string>で囲まれた値があります。

これが、バックアップを利用する時に必要な最小のバージョンの値です。

ここの値をバックアップを利用したいバージョンに置き換え、保存します。

これで、完了です!あとは通常通り、バックアップを利用してください。

まとめ

ダウングレードする時などで、バックアップを利用したいバージョンよりも、高いバージョンで作成したバックアップを利用する時は、バックアップのフォルダーにあるInfo.plistのProduct Versionの値を利用したいバージョンにすれば良い!

トラブルシューティング

エラーが発生した場合、Product Versionの値が間違ってないか確認してください。

また、バージョンがあまりにも離れている場合や、主要部分の仕様変更があったバージョンの場合は、できないエラーや問題が発生する可能性があります。

戻したい場合は、iOSのバックアップには上位互換がある(バックアップしたバージョンよりも上のバージョンでも使える)ので、改変したProduct Versionを戻し、新しいバージョンに復元してバックアップを利用すれば大丈夫です。