Cememer's blog

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Magisk v24での変更点を整理する

Abdroid 12に対応したMagisk v24がリリースされましたが、Zygisk追加やMagiskHide削除などの大きな変更が加わりました。

この記事では、Magisk v24の変更点を整理していきます。

もくじ

*特筆が無い限り、全てv24.0のリリースノートChangelogから参照しています

Android 12に対応

ようやく安定版でもAndroid 12に対応しました!

Riruが廃止され、Magisk内にZygiskという機能が追加された

v24より、Riruが非推奨になり、Zygiskに実質的に移行されました。

Zygiskは、Magiskの一部がZygoteという場所で実行できる機能で、簡単に言えばRiruの機能がMagiskに結合された感じです。

内部の実装は異なるようなので、Riruを使ったモジュールとは互換性はありません。

Universal SafetyNet FixやLSPosedなど有名なモジュールは既にZygiskに移行されていますが、そこは注意が必要です。

追記: 2022年9月現在ではほとんどのモジュールが移行しているため、Zygisk移行関連でトラブルが発生することは少ないと思います!

Magisk Hideが廃止になった

v24からMagisk Hideは廃止になったようです。

開発者曰く、

  • root化を隠すことに興味がなくなってきた
  • Magisk Hideの実装に欠陥が出てきた
  • コミュニティが制作したモジュールの方が良くなってきた
  • Magiskの改善に集中したい

ため、廃止したそうです。

なお、開発者が「コミュニティが制作したモジュールの方が良い」と言うように、現在はHide-My-Applist(LSPosedのモジュール)やShamiko(Zygisk/Magiskのモジュール)を使い隠すのがおすすめです。

(ZygiskはMagiskのDenyListに入れることで隠せます。Hide-My-Applistが動かず、Denylistなら動くケースもあるので、状況に応じて使うツールを変えてみてください。)

Magisk Moduleの公式レポジトリが廃止になった

Magisk Moduleの公式レポジトリが廃止になりました。

理由はこちらも開発者のメンテナンスの時間が不足しているからだそうです。

なお、代わりにモジュール内でアップデート情報を取得できるようになったようです。

追記: 現在(2022年9月)では多くのモジュールがこのアップデート機能を利用しています!

その他の変更点

  • UIの一部変更
  • 32Bitデバイスのサポートが削除されました。
  • apkが全てのABIで一つのapkに統一されました。
  • A/B方式のデバイスで、別のスロットにMagiskをインストールできる機能が復活しました。
    • これにより、root化を維持しながらOTAアップデートができる機能が復活しました!
  • DSU(Dynamic System Updates)を検知した時にMagiskの読み込みがスキップされるようになりました。
    • これにより、ようやくMagisk環境でもDSU loaderが動くようになりました!
  • 一部のOnePlus / Oppo / Realme / Meizu製のデバイスのサポートが向上しました
  • その他、安定性の向上 詳細はChangelogを参照

終わりに

Magiskの開発者は現在、GoogleAndroid Platform Securityチームで働いているようです。スゴイ....

そのため、アップデートが遅くなったようです。

Android Root化コミュニティは比較的活発なので、今後の進化も期待できそうです!